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スケールと聞いてメジャーやマイナーといった音階のスケールを最初に浮かべる方が多いかもしれませんが、今回はネックスケール、つまりネックの長さによってエレキギターにはどのような影響がおこるのかに焦点を当ててみようと思います。ネックスケールとはナット~ブリッジまでの長さであり数ミリ~数センチの違いですがネック7割りボディ3割り(パーツによる差は別にして)と言う人がいるほどネックが出音に及ぼす影響は大きいものがあります。

 

  • ロングスケール

 

長さは約648mm。ストラトキャスターやテレキャスターなどのFender系ギター、ボルトオン構造のギターに多く採用されているスケールです。適度なテンション感があり音の立ち上がりが早い、ピッチも安定しやすくテンションコードなどを弾いても音の分離がいいと言われています。

 

Fender USA / American Elite Stratocaster Rosewood Fingerboard 3-Color Sunburst フェンダー アメリカンエリート ストラトキャスター

 

  • ミディアムスケール

 

長さは約628mm。レスポールやSGといったGibson系ギター、セットネック構造のギターに多く採用されているスケールです。ロングスケールより少し短くその分暖かみのあるサウンドが特徴。ロングスケール同様エレキギターにおいて代表的なスケールになります
Gibson USA / Les Paul Traditional Plain Top 2016 Limited Heritage Cherry Sunburst ギブソン

 

  • ショートスケール

 

長さは約609mm。Fenderムスタングやキッズ向けギターに多く採用されているスケールです。このスケールになるとフレットの感覚が極端に狭く感じネックを握った感覚も上記2つのスケールとは違うものがあります。音も独特ですが日本を代表するギタリストchar氏はムスタングがあったから名曲smokyは生まれたと仰っています。

 

Fender フェンダー エレキギター CLASSIC 70S MUSTANG MH CAR

 

  • 時代の流れによるスケールの変化

 

音楽の多様性に伴いギターは進化してきましたがFender、Gibsonについでメジャーになったブランドの一つにPRS(ポールリードスミス)があります。そのPRSが独自に採用したのが約635mmのスケールでした。基本構造的はレスポールですがロングスケールの良さを組み合わせたネックを採用。ヴィジュアルにおいても音においてもオリジナルかつ幅広いジャンルで使用できることから瞬く間にシェアをのばしていきました。近年ではダウンチューニングが一般化しロングスケールよりさらに長い666mmのスーパーロングスケールやベースの音域まで出せるバリトンスケールまで登場しています。

 

Paul Reed Smith 2014 Custom24 CUSTOM COLOR 10TOP PR ハードケース付属

 

  • まとめ

 

構造や使われるパーツが違ってくるので一概には言えませんが全く同じ構造であればスケールが長くなるほどピッチは安定し、音の立ち上がりは早くトーンは明るくなっていく印象です。ミディアムスケールになると音の立ち上がりが少し遅い分ダークで太い音になりフィンガリングは楽になっていきます。ピックアップや使われる木材も重要ですがネックスケールによる違いに着目してみるのも面白いかもしれません。スケールはエレキギターに限らずサウンド・演奏性に多大なる影響を与え今も進化しているのでしょう。